【怖い話】深夜の鳥居に…|夏のホラー、冬のホラー

冬の夕方6時半頃。
かなり暗くなって街灯もない田舎道を歩いていた。

俺の家は県が管理している鶏の試験場で働いている人しか住めない所で、実際あるのは俺の家を含めても6件と専用の小さい寮が1件あるだけだったから5時を過ぎるとその辺で道を歩いてる人はほとんどいない。

6歳の俺は遅くまで遊んでいた事を後悔しながらちょっと早足で帰っていた。
家路の途中必ず通るトラック1台分くらいの小さいトンネルがある。

昼でも暗くて気味が悪いトンネルなのに夜通る事なるなんて…
俺の足はさらに速まった。

トンネルの中間地点まで来たとき、出口の方で何かがトンネルを横切った。

中間地点から出口までは20m程しか無いのだが、辺りは暗くなっていて街灯も無いトンネルだったので何か人影の様なものが横切ったという事くらいしか分からなかった。

一瞬、ビビったがきっと試験場付近に住んでる人だと思い、その人の後ろについて帰ろうと出口まで走った。
だが出口についてその人がいるべき方向を覗くと誰もいない・・・。
思えばこんな静かな夜道なのに物音ひとつ立てずに歩くのは難しい。
自分の足音はこんなに響いているのに。

ここにいたらダメだ!!

何かもの凄く嫌な予感がして、気づいたら小走りで坂を登ってた。

登ってる途中、必ず神社の前を通らなければいけない事を思い出して泣きそうになった。

「下を向いたまま走ればいいんだ!!絶対他は見ない!!」

そう思い、神社に差し掛り下を向こうとした直前、それまでは自分の足音しかしてなかったのに何か変な音が聞こえた。
表現が難しいのだが、何というか鎌で草を刈る音みたいな感じの音が絶対聞こえたのだ。
自分は下を向いていたのだがその音で一瞬目線だけ神社の方向を見てしまった。

しまった…

絶対見ないと決めていたのに、今までの集中力が一気に切れた。

だが…何も無い…

絶対何かいると思ってた神社も別に暗くなっただけの昼間と変わらない神社だった。
物音もよく見れば風で木の枝が揺れる音だった。
さっきまであんなに速かった鼓動も冷たかった指先もいつもの感じに戻り、段々目線も高くなってさっきまでの事は忘れて夕ご飯の事をちょっと考えようとしてた。

あれ…?

そこの神社の入り口には高さ5メートルくらいの赤い鳥居があるのだが、何か変なのだ、おかしい…意味が分からない…

えっ…?

俺は泣いてるのか笑ってるのか自分でもよく分からない顔で走った。
家に着いて玄関のカギを閉めてフトンの中に潜った。
意味が分からなかったのだ…

暗くて寒い冬の夕方、明かりも何もつけずに高さ20メートル以上はある鳥居の上に老婆が立っている意味が。

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