【怨念・呪術話】猫の恩返し【#恐怖体験】【#怖い話】【#夏のホラー冬のホラー】

飼っていた猫が死んだ。

ペットの火葬場で見送ってから誰もいない家の中で変な音を聞くようになったコロン・コロン・ゴロン。

動物が床で寝返りをうっているような音。

蒸し暑い日にはいたるところでコロコロ転がるのがうちの猫の癖だった。
もしかしてあの子が帰って来たのかな、なんて思いつつ日々を過ごす。
ちょっと元気出た。

また、夜寝ているとたまに布団の上、腹の上に重みを感じるようになったどこか懐かしい重み。
重みを感じる間は何故か目は開けられないあの子とはよく一緒に寝ていた。
布団の上で丸まってたっけ。
今みたいな夏の夜は暑くて邪険にしていたけど、こうして感じる重みには不思議な安心感がある。
でもなんか記憶にあるより随分重い。

こいつ天国で太って来たのかな。

ちょっと笑える月の明るい夜、いつものように布団で寝る。
うとうとしてくるといつものように重みを感じたああ、今日も来たんだな。
そう思って少しにやける。
なんとなく視線を横に向けると、開け放しの窓から綺麗な月が見えた。
少し得した気分だと、眠気ではっきりとしない頭で思った。
そこで気がついた。
何故だかわからないが今日は目を開けることができる。
久々にあの子の姿が見えるかな、なんて考えて感じる重みの元に目を向けると女がいた。

髪が長く、手足のない女だ。
それが布団の上に、腹の上にいてこっちを見ていた。
目が合うとそいつはニタリと笑った。
女は手足のない体をくねらせながら布団の上を這いずって来る。
顔まで寄ってこられたらどうなるのか身動きもできない恐怖の中、部屋の外から何かが駆け寄って来る音と、猫の鳴く声が聞こえた。

気が付いたら朝になっていた。
訳が分からない。
昨日のあれは夢だったのだろうか。
恐る恐る起き上がると、ビリビリに裂かれた布団と、散乱する長い髪の毛が目に映った夢ではなかった。

あの女はうちにいて、四肢のない体で毎晩寝所まで来ていたのだ。
だが気を失う直前に聞こえた猫の鳴き声。
きっと逝ったはずのあの子が助けてくれたのだろうと思ってる。

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