【怨念・呪術話】根絶やしの歌【#恐怖体験】【#怖い話】【#夏のホラー冬のホラー】

その日(日曜日)のうちに大分熱は下がりました。
少し気分が良くなったらしい夫に、「なんか寝込んでるとき、歌うたってたよ。夜中に大声で。
すごい怖かったよw」
「え、マジで?w全っ然覚えてないわ。何の歌?」
「何か知らない、変な歌。熱で頭おかしくなったかと思ったよ。びっくりしたわw」
「変な歌ってなに?多分頭は大丈夫だと思うw」
などとやりとりして、その日は夫が寝ているときに歌うこともなかったので、あのときの恐怖も薄れ、普通に過ごしました。
月曜日、夫は仕事を休みました。

火曜日の朝、すっかり元気になった夫は、朝にベランダでタバコを吸っていました。(家の中は禁煙です)
私は台所で食事の支度をしていたのですが、窓を開けていたので、ベランダから夫の独り言が聞こえました。
「・・・・これが・・・◯◯(よく聞こえなかった)・・・ねだやしだな・・・」また私はぎょっとしました。

「ねだやし」って、「根絶やし?」。
とっさに、脳内変換してしまいました。
ベランダから出てきた夫に、「根絶やしって今、独り言言ってたよね?何なの?」と聞くと、夫は心底びっくりした顔をして、「はい?根絶やしって?」と逆に聞き返されました。

「だって、今『根絶やしだな』って言ってたじゃん。そんな怖い言葉使わないでよ・・・」
「いや、そんなこと言ってないよ。聞き間違えじゃない?独り言言った?俺・・・」とキョトンとしているので、それ以上追求できず、朝食を取った後、それぞれ仕事に行きました。

それからは、特に変わったこともなかったのですが、8月に入って、夫の友達Aさん(♂)が泊まりで遊びに来ました。
Aさんは私と夫の共通の知り合いで、結婚後も何度も遊びに来てくれている人です。
でその日、Aさんがウチのお風呂に入っているとき、ドアが閉まっている脱衣所の前を通りかかったのですが、そこでまた、心臓が止まるかと思うほどぎょっとしました。

Aさんがお風呂で歌を歌っていました。
「とうとうと・・・おかざりを・・・すべらかす・・・たまずさが・・・とけぬうち・・・すみのはに・・・」何?何かの地域のわらべ歌?と、混乱する頭で考えました。
でも、夫とAさんの実家は県が離れているので、地域つながりではないはず。
何か、お葬式でお坊さんが歌うような調子で読むお経のような、そんな感じの歌で、この間夫が歌っていた歌と同じだ!と確信しました。

発音の違いはあれど、きっと同じ歌だ、と思いました。
またぞっとするような感覚に包まれ、ひざが震えました。
リビングでテレビを見ていた夫に、「ねえ!Aさんがこの間◯◯(夫)が歌ってたのと、同じの歌ってる!!」と言うと、夫は「何の歌だよw」と笑いながら、脱衣所のドアのところまで来ましたが、ザーッとシャワーの音が響くだけで、もうAさんは歌っていませんでした。

お風呂から出てきたAさんに、「さっきお風呂で歌ってた歌、もっかい歌って!」と言うと、キョトンとした顔で「え?俺、なんか歌ってた?」と言うので、夫が「なんか、俺が寝込んでたときに歌ってた歌と、同じ歌なんだって」と言うと、Aさんは「何?それ今時の歌?」と、本当に分からない様子だったので、私は怖くて震えました。
私の様子に2人はちょっとびっくりしたのか、「まぁ気にすんなよ。酒飲もう」と明るく言ってくれ、とりあえず3人でお酒を飲んで、その場は何とかやり過ごしました。

それから3日後。
私は仕事帰りに、よく駅前のスーパーに寄るのですが、その日も激混みのレジに並んでいました。
私の前には3人ほど並んでいたのですが、すぐ前にいるおじさんが「あっ。あれ忘れた」と言って、私の顔を見て、「ごめんなさい。ちょっと、すぐそこにあるヤツ忘れたから、カゴ置いていくから、ちょっといい?」と言いました。
要するに、レジの列から離脱せずに買い忘れたものを取ってきたい、ということなんだと思いました。

私の後ろにも並んでいたので、私はなんとも答えようがなく、苦笑いをして誤魔化したのですが、おじさんはカゴを置いてその場を離れ、しばらくして青のり?を持って列に戻ってきました。
私の後ろの人も何も言わなかったので、そのままにしておきました。
おじさんも私もレジを終え、私がバッグに買ったものを詰め込んでいると、右肩をポンと叩かれました。
振り向くとさっきのおじさんでした。

「さっきはありがとね」と言うので、とっさのことで「いえ・・・」と言うと、私の耳元で「すぐには来ないよ。たまずさがとけぬうちは、ねだやしにならないからね」と言って、また肩をポンと叩かれました。
私はもう、冷や水を浴びせられたようになって、固まってしまいました。

私が何も言えないでいると、おじさんはさっさと荷物を持って、スーパーの入口に向かって歩きはじめましたが、スーパーの入口を出たとき、入口のガラス越しにいきなりパッと消えました。
えっ?!と思い、自分の荷物をほったらかして小走りで入口に行きましたが、もうおじさんはいませんでした。
私は目が悪いのですが、コンタクトをしているので、すごく見づらいということはありません。
明らかにおじさんは消えたと思いました。
でも、あんなにはっきり幽霊って見えるの?スーパーで買い物するの?百歩譲って、もし消えてなかったとしても、あのおじさんの言葉は何なの?!怖いよ!!叫び出したくなるのを押さえて、家に帰りました。

帰ってから、『たまずさ』など、歌のキーワードをググったりしてひたすら調べて、単語の意味としては分かりましたが、(たまずさ=手紙)
何のことを言っているのか意味がつながらず、怖くなってやめました。
その週は夫の帰りが遅く、また疲れていた様子だったので何も話さず、その週末からお盆休みに入ったので、2人で夫の実家にお墓参りをしに行きました。
お墓参りをしたその夜、そのまま泊まったのですが、何か気配がして起きたら、夫が布団の上に正座していました。
時間を見たら朝の4時。

「どうしたの!」と言ったら、「なぁ・・・◯◯(私)。なんか前、俺が『根絶やし』って言った、って言ってたよな・・・」
「何なの?!・・・言ったけど・・・どうしたの?」
「見た。さっき。なんか十二単みたいな、何枚も重ねてる真っ白の着物着て、髪が長いんだけど、もうぐちゃぐちゃの髪で、真っ青でやせ細った女の人。着物と髪の毛、長いから引きずってる感じの・・・」
「夢で?」「いや・・・夢かもしれないけど、『根絶やし』って言われた気がした。わかんないけど」「・・・・・・・・・(気絶しそう)」
「俺、実はその人見るの、2回目なんだよ。小学生のとき1回見たけど、そのときは廊下を渡っていっただけだった」夫の実家は400年以上続いている家で、建物自体は建て替えているので、そんなに古くないのですが、現在家が建っている土地含め、近隣に所有している土地は、かなり古くからある土地だと聞いています。

夫はその家の長男で、他に男兄弟はいません。
『根絶やし』とはこのこと?つまり、夫が死ぬとか、子供ができないとか、そういうことなの?私はもう、めまぐるしく頭の中で考えていました。
夫は怖い話が大嫌いなので、こういう話は初めてしたのですが、歌といい、夫の独り言といい、スーパーのおじさんといい、もう本当に恐怖でいっぱいになって、夫の手を握り締めました。
それからしばらく何もなかったのですが、昨日(正確には今朝)の夜中、また夫が突然寝ながら大きな声で歌い出しました。

「すみのはに・・・とうとうと・・・おかざりを・・・」もう飛び起きて、夫を揺さぶって起こしました。
夫は寝ぼけて「へ?」って感じでしたが、歌を歌っていたことを伝えると、「いやー・・・俺、死ぬのかなあ」とか言うので、泣いてしまいました。
今日私は、会社をズル休みしてしまいました。
掃除も洗濯もやる気が起きず、こうやってここに書き込んでいます。
もうお寺でも神社でも、何でもいいのでお払いしてもらおうと思っています。
ここにいらっしゃる方で、歌詞の意味など、何かお分かりになる方いらっしゃいますか?

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