【心霊・幽霊話】精子ではなくて血のようなもの【#恐怖体験】【#怖い話】【#夏のホラー冬のホラー】

私が学生の頃、当時付き合っていた彼と面白半分で地元で有名な心霊スポットに行きました。
そこは当時まだ営業を続けていたラブホテルでした。
昔そこに宿泊したカップルが喧嘩をし、それが2人の無理心中事件に発展したという噂の場所でした。
まあ若干古い感じのホテルだったので価格は安く中は地味だけど小奇麗で清掃されていると感じました。
私たちは一通り部屋を見てまわるといつものようにエッチをはじめました。
そのとき私はなんだか噂の場所でしているのが変に興奮して、恥ずかしいのですがとても高揚したのを覚えています。
彼もそんな私を言葉で弄んでいましたけど、やっぱり普段とは違う様子でした。
正直いうと今までのエッチの中でもかなり気持ちよかったです。
私は彼よりも先に気をやってしまったのですが、それでも止めてくれないので意識が朦朧として何度も途切れていました。
そのうちふいに彼が声をあげて果てたのがわかりました。
けれど、その時私は全身が凍りつくような感覚に襲われました。

その時の感触で気付いたのですが彼はいつの間にか避妊具を外していたのです。
だめ、と言ったのですが彼の反応がないのです。
止まらずに脈打つのを感じましたが呼びかけて私は異常に気付きました。
ドクドクと本来なら数回で終わる営みがいつまでも私の中に響いているのです。
妊娠してしまう!!
咄嗟に彼を引き剥がそうとしましたが彼は離れてはくれませんでした。
その間にもドクドクと私の中に注がれている感触で私は全身の水分が冷や汗になっていく感覚に襲われていました。

私は上体を起こして彼を見たのですが、彼は生気のない顔で俯き薄っすらと笑っているようでした。
私は自分の恋人とは別人だと直感で感じました。
突き飛ばすと無我夢中で動転して私は掻きだそうとし、その部分を見て悲鳴をあげて気を失ってしまったようです。

気がつくと本物の彼が私を看病してくれていました。
例のホテルのベッドの上で着る物も付けないままでした。
しかし、私の体に異変はありませんでした。
あれほどの精子を注がれていたら溢れてしまったと思いますがまるで痕跡がないのです。

私はものすごい恐怖で震えてしまってろくに言葉も話せませんでしたが。
なんとか彼にチェックアウトしたいことを伝えて自宅へそのまま送ってもらいました。
帰りも、そして帰った後も私はあの光景が目に焼きついて離れませんでした。
あの時気を失う間際私の足の間に見たのは真っ黒な肉の塊でした。
私に注がれていたのは精子ではなくて血のようなものだったのです。

後日私は知人に詳しくホテルのことを聞きました。
そこの噂は悪意に満ちたイタズラも含め諸説あったようですが・・・。
無理心中をしたカップルは学生だったそうで、女の人が妊娠してしまったことをきっかけとして無理心中をしたという噂があったそうです。
私はそれをきいてゾッとしました。
つまりあのホテルで命を絶ったのは2人ではなく3人だったのです。

これは私と旦那の唯一の恐怖体験です。
その次の年私たちは妊娠を期に結婚しました。
この子がその時の子なのかわかりませんが、私たちは今幸せに暮らしています。

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