【#ゾッとする話】【#怖い話】【#実話】使えなくなった秘密基地

【#ゾッとする話】【#怖い話】【#実話】使えなくなった秘密基地

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:18:26.50 ID:n6q+5BRvO
  じゃあ保守がてら俺の経験した話を書くか。ケータイだし長くなるから先にメモ帳で書きだめしたから徐々に貼っていく。

  男だったら誰しも子供の頃にほら穴や廃墟とか秘密基地になりそうな場所を見つけて遊んだ経験があると思うんだ。
  俺も例外ではなく自分だけの秘密基地があった。
  と言ってもほら穴や廃墟とかじゃなくてうちは団地住みだったから団地内の公園に隣接する近所の給水タンクだった。

191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:31:03.01 ID:n6q+5BRvO
  先にこの給水タンクを説明する。
  小さめなマンションなら給水タンクってのは屋上に小さい給水塔が各建物に一個ずつ建っていると思うが、ある程度大きな団地だったので地上に建ててあり給水タンク自体も大きくて土台はコンクリートで出来ている。
  敷地の広さは一軒家の家が建つくらいの広さ。
  そして給水タンクの周りは2m以上の高さの鉄の柵で覆われていて有刺鉄線も張られていてタンクの清掃作業の業者が柵の扉の頑丈な鍵を開けない限り敷地には人が入れないようになっている。

192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:34:56.05 ID:n6q+5BRvO
  給水タンクの敷地は柵を乗り越えないと無理だしなにより有刺鉄線があるので乗り越えるのは危ない。
  だが子供の小さい体なら柵の下から寝そべって潜り込めばなんとか入れる位の隙間があった。
  子供の頃の俺はその隙間から柵の中に進入していた。柵の中に入ってしまえば公園に隣接しているが目立たない場所にあるので外からは見つからないようになっている。
  敷地内には給水タンクと機械制御室?の二つがあるのだが機械制御室は施錠もしてあり入れないのでこちらの建物はこの話しでは割愛する。

193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:38:09.10 ID:v6Ha/AS9O
  さるよけ

194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:39:04.83 ID:n6q+5BRvO
  長くなったが給水タンクはコンクリートの台の上に建っていてそのコンクリートの土台は3つのトンネルになっており吹き抜けになっていて出入口の長さは4m位で高さと幅は大体1mある位だろうか。
  子供がしゃがむと天井には余裕がある高さでトンネルの壁の上、数センチの隙間があり隣も多少見える構造だった。
  無理矢理図にするとロロロみたいな感じだ。

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:41:27.35 ID:n6q+5BRvO
  >>193
  さるよけありがとう
  続き書く

  そのコンクリートのトンネルを秘密基地にしてお菓子や少年ジャンプ等を持ち込んでは遊んでいた。
  もちろん近所の子供達もそんな格好の場所を見つけないわけがなく他にもそこを秘密基地として遊んでいる子供はいたようだ。
  夏でもそのトンネルはコンクリートなのでヒンヤリしていて気持ちがよく急な夕立でも雨が入らないので水で濡れることもない最高の遊び場だった。
  トンネルの壁には道路にろうそくのろうの様なものでできたチョークで落書きして下手な悟空やケンシロウを書いて遊んだりもした。

196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:43:01.42 ID:v6Ha/AS9O
  支援してく

197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:43:36.28 ID:n6q+5BRvO
  しかしそんな最高の秘密基地もある日突然入ることが出来なくなってしまった。そこに出入りしているのを以前から親も知っていたがもうあそこには入ってはいけないときつく注意されて渋々と秘密基地を手離す事になった。
  他にもそこを秘密基地に使っていた子供もいたが皆同様に注意されて入る事がなくなった。
  どうやら町内会の回覧板でタンクの改修工事をするので敷地内に入らないようにとの注意が喚起されたからであった。
  翌日から2日位でタンクの改修工事が行われて危ないからとの理由でその後も入ることは禁止され秘密基地としては誰も使わなくなり数年が過ぎた。

198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:46:17.68 ID:n6q+5BRvO
  >>196
  ありがとうございます
  ケータイから長文書き込むの初めてなので助かります

  数年が経ち俺は就職して都内で働きひとり暮らしをしていたが、親は今もその団地に住んでいる。
  会社の夏休みの連休で実家の団地に帰省し休みを過ごしていたが、大人になってからふと小さい頃遊んだ記憶が蘇り懐かしくなりあの秘密基地は今頃どうなったのか気になった。
  既に時間は夕方の7時近くになり夏と言えども辺りは薄暗くなっていた。
  親にちょっと外に出てくると伝え給水タンクの敷地を見に行くと相変わらず周りは鉄の柵で覆われて入ることができないし、子供の頃の様に柵の下から潜って入ることももちろんできない。
  しかたなく敷地の裏手に回ると一ヶ所だけ鉄の柵の格子が一本錆びて朽ちていて大人でもなんとかその隙間から入ることができた。

199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:48:28.61 ID:n6q+5BRvO
  大人になり天井は窮屈になったものあの秘密基地にしていたトンネルは健在だった。
  小さい頃にイタズラ書きをした悟空やケンシロウは薄くなっていたがまだ残っていたし当時持ち込んだであろう駄菓子の空の袋もトンネル内に捨てたままになっていて懐かしいあの頃のままだった。
  懐かしい記憶も手伝いしばらくそのトンネルの中にいると夏だったがヒンヤリとしたコンクリートの涼しさも手伝っていつの間にかウトウトと寝ていたようだ。

200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:51:07.41 ID:n6q+5BRvO
  ふと目が覚めて真っ暗な中ケータイを取りだし時間を確認すると夜中の0時を回っていて随分と長い時間このトンネル内で寝てしまっていたようだ。
  メールが一件あり見ると親からは『遅くなるなら夕飯を外で済ませて帰りにコンビニで朝食のパンを買ってきて』とのことだった。
  もう時間も遅いしそろそろ帰るかと思った時にある異変に気付いた。

  足元が濡れていた。
  寝てる間に雨でも降ったのかな?と思ったのだがよくよく考えるとトンネルなので水が入ってこないのでトンネル内が濡れることはな

201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 16:53:49.80 ID:n6q+5BRvO
  疑問に思いトンネル内をケータイの灯りで照らすとジットリと水がコンクリート全体から染み出して濡れていた。ケータイの灯りがトンネル内を反射して妖しい光に照らされて異様な雰囲気だった。
  その時に更に異変に気付く。
  異変と言うよりなにかの視線を感じた。
  トンネルの壁の数センチの隙間から隣のトンネルを見てみる。
  トンネルは3つあり自分は一番手前、朽ちた柵側のトンネルにいたのだがひとつ隣つまり真ん中のトンネルをひとつ挟んで一番奥のトンネルの壁の隙間から誰かが見ているような気配がした。
  ケータイの灯りが眩しくて隙間から暗い奥が見えない。すぐにケータイをポケットにしまい再び隙間から目をやると何者かの視線は無くなっていた。

203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 17:01:35.62 ID:jibcwwJxO
  すいません
  連投でばいばいさるさん喰らってしまい
  知り合いのケータイ借りて書き込みました
  しばしお待ちを

206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 17:16:58.78 ID:n6q+5BRvO
  嫌な雰囲気だったのでここから出よう!と思った瞬間、ピチャッ…ピチャッ…とゆっくり自分のではない何者かの足音が聞こえてきた。
  濡れたコンクリートを静かに一歩ずつ歩いている音だ。
  鼓動が早くなり心臓が破裂しそうな感覚に襲われ一気に柵の隙間にめがけて頭を天井にぶつけそうになり、かがみながら急いでトンネルの出口に向かうと数歩だが自分の足音がびちゃっびちゃっびちゃっ!と鳴った。
  同時に奥のトンネルからもびちゃっびちゃっびちゃっ!と足音が追ってきた。
  狭いトンネルを抜け急いで柵の隙間から抜けて逃げた。柵から出て振り向くのも恐ろしくそのまま家に戻った。玄関で見るとシャツも靴もジーンズも濡れていた。

207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 17:19:31.48 ID:n6q+5BRvO
  夜が明けて次の日の朝、親に昨夜給水タンクにいた事は伏せて昔の事を聞いてみた。
  秘密基地が使えなくなったあの日の事。

  秘密基地を使えなくなった前日に給水タンクで事故があったようだ。
  団地の住人ではない近所の子供が俺らと同様に秘密基地として遊んでいて給水タンクのハシゴを登って遊んでいたら天板を踏み抜いてしまいタンクの中に落下して溺れて意識不明の重体で病院に搬送されたが息を引き取った。
  その後団地の住民もそのタンクをそのまま使うのは嫌だと意見があり事故の翌日すぐさまタンクの改修工事を業者に開始してもらい取り替えたそうだ。

  足音の正体は未だにわからないが足音のあの子が遊んで欲しかったのかな…
  給水タンクは今でもそこに建っている。

  長くなったが以上です
  支援ありがとうございました

【転載元】
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1243177291/