【怨念・呪術話】本に宿る奴【#恐怖体験】【#怖い話】【#夏のホラー冬のホラー】

この前、知り合いと飲んだんだけど、知り合いは飲んでいる最中「なぁ、二階の倉庫行ってみないか?お前が好きそうな古本があるんだけど」と言ってきた。

「おうイクイク、古本見せてや」と二階に上がって、二階の倉庫に行くと、紙袋に古本が60個ぐらいあった。

綾辻行人とか我孫子武丸、三津田信三、ブラッドベリとかであとは倉田悠子の小説が何冊かだった。
しかも偶然にも全部自宅に持っているやつばかりだ。
ただし、俺が持っている本とは違うのはほとんどハードカバーかノベルスばかりだった。
ハヤカワミステリやサンリオSF文庫版もある。

「お前これどうしたの?」

「ああ、地元の名家の人からもらってな、なんでも半月前に亡くなった娘さんの物らしい、もっとも愛人の子なのだが」

「病気だったの?」

「なんでも梅毒とエボラに感染したんだそうだ、中学生だったのに」

そんな会話をした後、俺は倉庫で古本を読むことにした。

『西村寿行』を読んでいる最中、ガサガサというを音が聞こえた。

「ばかな・・・ここにいるのは俺一人だぞ」

次にパッと蛍光灯が消えた。

とりあえず俺は、倉庫を出ようとしたとき、『バンバンバンバンバン』と窓をたたく音が聞こえた。
俺は窓を見ると、窓に手形がついているではないか・・・。
しかも窓を触ってみると、手形は外側からではなく、内側に手形が付いていて・・・明らかに内側から叩かれているのだ。

俺は怖くなり、一階に下りて、居間の布団に寝た。
居間では知り合いの母親が片づけている最中で、知り合いの父親はビールを飲んでいた。
俺はガタガタ震えて、布団にくるまっていた。
その時、『バンバンバンバンバン』と窓をたたく音が聞こえた。

知り合いの母親は思わずカーテンを開けた。
その時、俺や知り合いは見てしまったのだ・・・。

窓を叩いた奴の容貌は容姿はガマガエルのような感じで、髪の毛はパンチパーマ、顔はインスマス顔だった。
ちなみに身長は120、体重は180ぐらいだったと思う。

奴は帰ってきたヨッパライのような声で「うちの本を返せ!本を返せ!本を返せ!本を返せ!本を返せ!」と喚くのだ!
知り合いの母親は思わず台所から塩を持ってきて、かけた。
それから後のことは覚えていない。

朝起きて、知り合いが言ってきた。
「お前、本を読んだだろ・・・、奴は(つまり死んだ中学生)自分以外の奴が本を読むのを嫌っているんだ」

「あー、だから、だからあのままの状態なのか」

「だから古本屋にももっていけない、返品されるのが落ちだからな」

後日、知り合いの父親は地元の名家に本を返したらしい。
後で知り合いから聞いた話だが、死んだ中学生の義理の母親つまり名家の本妻が死んだ中学生の古本を(高値で売れそうだからと)ブックオフに売り払ったそうだ。

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