【怨念・呪術話】死神かもしれない【#恐怖体験】【#怖い話】【#夏のホラー冬のホラー】

最初に、実話なんで・・・オチはありません。
怖いというよりも不気味とか奇妙な話です。

10年くらい前の12月の話。
仕事の関係で先輩と同僚A(女)の三人で、夕方17:30頃に三鷹の方へ行った時のこと。
訪問先が駅から結構離れていて、先輩の案内で近道だという住宅街を抜けていった。
すると車通りも殆ど無く、街灯も少ない住宅街の道の真ん中に人影が佇んでいる。

身長は1m80cmの俺より高く、手足が長い。
黒いコートを着た全身黒ずくめの長髪の男。
近付くにつれて、顔立ちも徐々にわかってきたが、面長で、眼が細く、鷲鼻と垂れた細い目。
先輩は道を思い出しながら、もうちょっとなんだけどな・・・と歩いて行くが、俺は、その背の高い黒ずくめの男が気になって仕方がなかった。

同僚Aも気になったらしく、小声で「ねえ、あの男の人、気持ち悪くない?」と俺に囁く。
俺は背の高い男と関わり合いになりたくなかったが、同僚Aを庇うように、先輩-同僚A-俺---背の高い男となるように追い越そうとした時、背の高い男が俺の顔をじーっと見てきた。
追い越す時も、首を曲げながら、じーっと。

背の高い男を通り過ぎ、先輩が「ここだ。この角を曲がってすぐだ」と言った時、振り向くと、背の高い男は道の真中に突っ立ったまま、俺たちを首だけ曲げて見ていた。

先方での要件を済ませると、21時を過ぎていたので、タクシーを呼んだ。
タクシーの中、先輩と同僚Aは後部座席へ、俺は助手席に乗ったのだが、駅へ向かう途中、交差点の信号で、またあの背の高い男を見かけた。

背の高い男は、俺達の乗ったタクシーをじーっと見たまま、佇んでいる。
同僚Aが「やだ、また、あの人だ!気持ち悪い!」と騒ぎ出すと、背の高い男はニヤァと笑ったように見えたのだが、その口元がやたらと大きい。

しかし、先輩だけが「え?誰々?どこどこ?」とやっている。
俺と同僚Aで、「左側に背の高い黒ずくめの男が見えないんですか?」と言うが、先輩は「どこ?」と言ってわからない、タクシー運転手も「私も見えないですね」と。
タクシーが発車すると、背の高い男はじーっとタクシーを眼で追っていた。

それから10日ぐらい経ってから、出先から会社へ戻ると、同僚Aが大騒ぎして泣いてる。
同僚Aに話を聞いてみると、出先から会社へ戻る途中に、背の高い黒ずくめの男を見た、と。
背の高い男を見た三鷹から、うちの会社は直線距離で10キロ以上離れているし、うちの会社は、人通りの多い繁華街から徒歩数分の距離。
なにかの見間違いじゃないか、と言っても、Aは「絶対にあの男だ」と言い張る。

「怖い、怖い」と泣きじゃくるAを宥めたが、背の高い男を見たのは俺と同僚Aだけ。
先輩はタクシーの中でも見なかったが、住宅街でも見なかったらしい。
過労じゃないか、と社長が心配し、近所のニンニク注射のクリニックへAを送っていった。
そして、次の日からAは会社に来なくなった。

Aが会社に来なくなってから2日後、俺のマンションの近くにも背の高い男は現れた。
会社の帰りに酒を呑み帰宅途中、自宅近所のコンビニに寄って朝食を買おうとした時、なにげなく窓の方を見たら、外に背の高い黒ずくめの男がいた。

黒ずくめの男は、外からコンビニの中を見ている。
というか、俺だけをじっと見ている。
俺は手にしていた買い物かごを落とすぐらいに驚いた。

細い一重の垂れ目、鷲鼻、こけた頬、面長の顔、ウェーブのかかった黒い長髪。
190cm以上ある長身。
黒いスラックス、黒いセーター、黒いトレンチコート、間違いなくあの男だ。
俺が目を離せず硬直していると、男は口元だけでニヤァと笑った。
その笑顔を見た瞬間、俺は急にめまいがして、その場に倒れこんだ。

次に目覚めた時、俺は救急隊員に囲まれていた。
コンビニ店員の通報らしかった。
規則だからと救急病院に運ばれ、数時間の点滴をされて、病院からタクシーで朝6時ぐらいに帰宅。
次の日、会社に午後から行ったのだが、社長から働かせ過ぎてすまないと、当時抱えていた仕事をいくつか分散してくれたが、内心は先輩に申し訳なかった。

それから、背の高い男を、ほぼ一日置きに観るようになった。
現れる時間は日没以降。
最初の住宅街の時のように、接近することはなく、ガラス越しが多かった。
現れる場所は様々で、コンビニや店のガラス越しが一番多く、次に車のガラス越しに歩道に居たりする。
電車が駅に停まった時に、反対側のホームに立っていたりもした。
何度も何度も見ているうちに、変な話だが慣れてくるというか、どうでも良くなってきた。
ただ、神経の病気は疑って、年明けに仕事も一段落するから、心療内科に行こうと決めていた。

Aが久々に会社に来たのは、12月も後半に入ってからだった。
地元栃木県に帰って養生していたという。
その日の17時過ぎ、三鷹の住宅街に一緒に行った先輩が事故に遭ったという連絡が来た。
先輩はタクシーで出先に行き、そのタクシーから降車直後に原付きに轢かれた、と。

その仕事は、俺の心身不調で、俺の元から先輩へ振られた仕事であったし、Aも、本来ならスタッフとして入っていたはずの仕事だったので、俺達はすぐに関係先に行った。

関係先との引き継ぎを済ませ、Aといっしょには先輩が運ばれた病院へ行くと、病室は大騒ぎになっていた。
打撲だけだと思われていた先輩だったが、急激に症状が悪化し、心臓発作を起こした、と。

俺達は会社に連絡し、社長からそこで待っていろと言われ、病院の1階の待合室のソファで座っていたら、Aが俺の袖をちょいちょいと引く。
病院の中央玄関には、二重の自動ドアがあるのだが、そのドアとドアの間にあの黒ずくめの男が居た。

Aと俺は、硬直して黒ずくめの男を見ていたが、背の高い黒ずくめの男は、いつものようにニヤァ笑うと、外に出ていった。

その時、看護婦さんが「○○さんの会社の方、いらっしゃいますか」と。
それは先輩が死んだ、という知らせだった。

以来、背の高い黒ずくめの男を見ることは俺もAもなくなった。
Aは翌年の春に、結婚すると退社して地元に帰っていった。
俺はその後3年ぐらい勤めたが、同業他社に務める友人に誘われて独立のため退社した。

あの、背の高い黒ずくめの男の正体はわからないままだし、なぜ、俺やAではなく、見えなかった先輩が死んだのかという理由もわからないまま。
というか、先輩の死と、あの背の高い黒ずくめの男が関係あるかどうかもわからない。

死神とか・・・本当にそんなのがいるんでしょうかね?

■関連サイト
夏のホラー、冬のホラー | オカルトまとめサイト
http://horror.3ml.tv

YouTube
【閲覧注意】恐怖/心霊/オカルト まとめサイト | 夏のホラー、冬のホラー

Twitter
https://twitter.com/horror_3mltv

Google+
夏のホラー、冬のホラー | Google+