【呪怨】怖い話をした夜、古びた自転車の走る音が部屋の前で止まって…|夏のホラー、冬のホラー

16才の時、いつものように仲間が集まる友人Aの部屋にその日もいた。
夜になり「怖い話でも」ということで、数人でいくつか話をして盛り上がっている中、友人Aが突然こんなことを話し始めた。

「そういえば昨日の夜さあ、自転車に乗った見たこともない男の子とすれ違ったんだけど、ジーッと俺を見てるわけ。

こんな時間に一人でいるのもおかしいと思ったんだけど、なんだか目もうつろで少し笑ってたっぽいんだよね。

あの子もしかしたら・・・」

俺はそこで話をさえぎるように、「幽霊かもって?」と笑って言った。
怪談話や肝試しは好きだが、基本的に信じてない俺は笑い飛ばすように続けてこう言った。

「つうか、それが幽霊だったら俺が見てみたいぐらいだよ」

この発言は今でも後悔してる。
その日の夜、あんなことになるなんて思いもしなかったからね・・・。

そして話も一段落ついたとこでみんな帰ることになった。
0時を過ぎた頃、家が同じ方向の奴とも別れて一人になった時、それは聞こえた。

『キーコ・・・・・・キーコ・・・・・・』

あの古びた自転車特有の擦れる音、ゆっくりゆっくり進んでるようだった。

薄気味悪さは感じたが、すでに家の近くだったこともあり、あまり気にも留めずにそのまま玄関に入った。
シャワーを浴びて1時前には電気を消して眠りに就いたと思う。
そして突然真っ暗な部屋でパッと目が覚めた。

金縛りだ・・・。

動けないだけに恐怖心はあるが、たまになることがあり慣れていたのでいつも通りそのまま寝ようとした。
しかし、その日は何かが違った。
そう、遠くの方から聞き覚えのある音がするのだ。

『キーコ・・・・・・キーコ・・・・・・』

なぜかすぐに頭に浮かんだ。
Aの部屋で聞いた話と、俺が言ったあの言葉が!

一気に恐怖心が増してるのがわかる。
頭の中が真っ白とはこのことだ。
どんどん近づいてくる。
もう部屋のすぐ外にまで来てる。
俺はその音が部屋に入ってくるのを、ただ待つことしか出来なかった。

そして部屋に入ってくるなり、布団を中心にゆっくりゆっくりと回り始めた。
俺は心の底から「もうやめてくれ、帰ってくれ」と叫んでいたが、もちろん言葉はでない。
数分が経った頃か、急に何かが視界をふさいだ・・。

男の子だ!
目はうつろで口元だけが笑ってる。

その不自然さだけでも恐ろしいのに、なぜか血だらけのようなのだ。
恐怖のあまり放心状態が続いていると、急に男の子の顔が苦痛にゆがみはじめ、しばらくすると突然顔面が飛び散るように消えた。

後日じいちゃんに話したところ、このような話を聞いた。

だいぶ昔、この辺りに母親と男の子が暮らしていたのだが、母親が目を離した隙に自転車に乗った男の子が道路に出てしまい、トラックに轢かれて即死する事故があったらしい。

そして数年後に母親も行方不明になってしまったらしい。
じいちゃん曰く、男の子は母親を捜してるのだろうとのこと。
俺は事故現場を聞き、そっと花を置き手を合わせた。
その後は何も起きないが、男の子が母親の元に帰れることを切に祈ってる。

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