【呪怨】精神を病んでしまったトラックの運転手、彼はよく狐を…|夏のホラー、冬のホラー

母とトトロを見ていたときにちょっと不思議な話を聞いたんで書いておく。

昨日の朝の話で、岩手の紫波というところの話。
母の会社の人が妻の運転する車で会社に行こうとすると、道路の真中の白線の上に親子のキツネが座っていた。
キツネは微動だにせず、しっぽをぱたぱたと振りながら実に堂々と座り込みをしていたという。
何か感ずることがあって、その人は妻に言って車を止め、キツネが退くのを待つことにした。

車を止めてじっと見ていると、反対車線から大型トラックがやってきた。
トラックは車載マイクで「邪魔だ!退け!」とキツネの親子に怒鳴りながら近づいてきた。

すると、いままでつくねんと座っていたキツネの親子がそこを退く気配を見せた。
それを見たトラックが走りだそうとした刹那、何を思ったか子狐の方が道をもどろうとして、慌ててトラックは急停止した。

「バカ野郎っ!」

トラックの運転手が怒鳴ると、親子キツネは大儀そうにトコトコと道の脇の方へ歩いて行った。

その人が車を降りてみると、トラックを運転していたのは知り合いだった。
何をしているのかと尋ねられて「キツネが退くのを待っていた」と言うと、トラック運転手は何を馬鹿な事をと一笑に付したという。

煙草を吹かしながらなんやかやと話をしていると、運転手が見ている親キツネがトラックのタイヤに小便をひっかけて行った。

「あの野郎!」とトラック運転手が激怒すると、親キツネは振り返り、一声ケーンと鋭く鳴くと、脇目もふらずに道脇に消えたそうだ。

そのとき、キツネのその異様な立ち振る舞いを見ていたその人は、これはキツネ憑きの前兆だと気がついたのだそうだ。

「お前、今日は夢見が悪くなるぞ」

その人が「キツネ憑き」の話をすると、最初なんだというように聞いていたトラック運転手だったが、キツネ憑きの話が進むにつれて顔は見る見る真っ青になり、冷や汗をダラダラ流しながら硬直してしまったという。

そんな話を笑いながらするので、母は「なんでお前、そんなにキツネ憑きに詳しいんだ」と訊いたそうだ。

するとその人は妙な話を始めた。
何でもその人によると、知り合いにその運転手とは別にトラック運転手の知り合いがいて、その人はもう30年近くも精神を病んで入院しているという。

その人は過去、道にいたキツネを脅かそうと、キツネの目前で急ブレーキをかけてキツネを脅かしたことがあるそうだ。
それ以来、精神に変調を来たし、動物でも人間でも、動くものすべてがキツネに見えるのだという。

さらに、病室には専門家に頼んで青空と花畑のペイントを施し、昼間も夜も一定の明るさにするように配慮してもらっている。
夜になって暗くなると、闇を異常に怖がるのだそうだ。

母が「お祓いをしてもらったらいいじゃないか」と言うと、「祓ってもらった人に今度は憑くだろう?」と言われた。

「そいつの親は障害者年金でいい思いをしてるだろうな」とその人は笑ったらしいが、母は神妙な顔で語ってくれた。

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